絶対やせてやる!
デブの性質――

何かあったら食べ物に逃げる。

嬉しいことも悲しいことも。



そして言う。


「もう、寝るわ。」

「それだけ食べてすぐ寝たら絶対太るって。」

「今日はいいの。」


自分のことがショックで何も考えられない。


でも、本当に分かっていることは、

このままじゃ、やせることなんてできないってこと。


デブの性質をなんとかしないことには・・・


未来はないことも・・・




「おやすみなさい。」



私は二階に向かった。




「マジで寝るの?!」



後ろからそんな妹のバカにした声が聞こえた。





こんなことの繰り返し・・・




分かってる



ダメだってことも・・・




でも、結局現実から逃げだすんだ。



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