あなたに溺愛
「テレビ番組で、うちの店を宣伝してくれて、ありがとう……。すごく感謝してるの……」

「うん」

「それでね、私も、あ~ん♪って、されたいって思ってたの……」

「じゃあ、今日の夕食の時、してあげる」

「ホント?すぐに作る!」


真菜はうれしそうに台所へ駆け込み、料理をはじめた。



野菜を刻む音がして。

肉を焼く音。

スープの良い香りがたちこめてくる。
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