あなたに溺愛
じっと見つめられると、ドキドキする。

私の髪を指でもてあそび、頬に触れる。

ふたりの距離が、どんどん近くなって──────



「どうしたの? 藤樫くん……」



彼の唇は、すぐ近くにあった。

藤樫くんからすごい色気を感じる。

さっきまで、爽やか美少年だったのに!



「疲れたから、なぐさめて?」



なぐさめる?!

「どっ、どうやって?」
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