あなたに溺愛
瞬の首に腕を回して密着する。

広い肩幅。厚い胸板。やさしい香り。

あ~~~。幸せ。幸せ過ぎる。

瞬のこと好き過ぎるよ、私。



視界が明るくなって、お化け屋敷の外に出たのだと気付く。

瞬はゆっくりと私を地面に降ろしてくれた。

私は瞬の胸が名残惜しくて、もう1度抱きしめてしまう。

「真菜は甘えん坊だな」

優しく私の頭を撫でて、ほほえむ瞬。
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