あなたに溺愛
私が木登りして風船をとってあげようと思ってると、

瞬がすぐに走っていって、高くジャンプして風船を捕まえ、子供に持たせてあげた。


子供を見つめる、瞬の優しいまなざし。

子供もすごく喜んでる。


でも、次の瞬間、子供は突然母親を見つけて走ってゆき、甘えて、抱きしめられていた。

瞬は、少し寂しそうにその様子を見てる。


瞬、自分を捨てたお母さんと、自分の子供の頃のこと、思い出しちゃったのかな……。

幼い瞬に、愛情をくれなかったお母さんのこと……。
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