あなたに溺愛
誰が勝手に俺の部屋に……?


そっと、音を立てないようにドアを開けると、

麗が、俺の机やタンスの引き出しを開けて物色していた。



「何やってんの?」


俺が声をかけると、麗は大慌てで引き出しを閉めた。

麗の手には、俺の私物が握られていた。


「勝手に部屋に入られたり、引き出し開けられたり、物を盗られるのって、すごくムカつくんだけど」
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