あなたに溺愛
俺の部屋と風呂に鍵を付けた翌日。

真菜とハンバーガーショップで会っていた。

まさか、麗が尾行していて、真菜との会話を近くの席で盗み聞きしているなんて思わなかった。


「父が急に再婚に向けての同居を始めてさ、継母もいるし、真菜と家で会えなくなった……」

「そう……。残念。瞬との食事、楽しかったのに……」

そう言ってから、真っ赤になる真菜。


「あのっ……。そういう意味だけじゃなくて、純粋に、瞬との時間は楽しかったって意味で……」

「そういう意味って、どういう意味?」

照れる真菜が可愛くて、ついからかうと、

「もうっ……。いじわる」

さらに真っ赤になって、可愛い。
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