あなたに溺愛
「よかったら、私の部屋に来ない?
双子たちが乱入してくることがあるから、ちょっと賑やかかもしれないけど……」

真菜が上目遣いに俺を見つめる。

「真菜の部屋か……。行ってみようかな」

「うん!」


真菜と手をつなぎ店を出ようとしたら、麗が行く手を阻んだ。



「瞬くん、お母さんが私たちに用事があるって言ってるの。今すぐ私と帰らないと」

「栄子さんが俺に用事?」


なんだか嘘くさいな……。でも、本当だったら、無視するわけにもいかない。
< 167 / 202 >

この作品をシェア

pagetop