あなたに溺愛
真菜の意思ではなくても。

可愛さあまって、憎さ百倍。


真菜を愛し過ぎたせいか。

想いが深くなった分、真菜を許せなかった。


おまえも、俺の母親のように、俺を裏切るのか……。


真菜の位置からは俺が見えて、多田からは見えないようだ。

真菜は、じっと睨んでいる俺に怯えている。


俺に対する罪悪感で動けなくなった真菜に、多田は自分の思いをぶつけるように深いキスを繰り返し、真菜はされるがままになっていた。
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