あなたに溺愛
「真菜……そんなに泣かないで。
俺も、すぐに助けなくて悪かった……。
それに、俺、3日前からスマホ失くしてて、メールなんて打ってないけど?」

「え?! でも、これ……」


真菜は涙まみれの顔を上げ、自分のスマホに送られてきたメールを見せた。


確かに、このメールは俺のメールアドレスから送信されている。


多田に襲われた真菜を責める内容のメールだったり、

麗と深い仲になっているから別れるという内容だったり、

真菜を侮辱し、傷付ける内容だったり。


この3日間で、30通も送信されていた。
< 184 / 202 >

この作品をシェア

pagetop