あなたに溺愛
「ごめんな……。俺、真菜のこと責める権利なんて無かった。
気付かない間に、真菜を裏切ってた……。
でも、心はいつも、真菜だけを想ってたよ……」


真菜も俺をまっすぐに見て、涙をこぼした。


「私も、心はいつも、瞬を愛してた……」


真菜の首元で、俺がプレゼントしたネックレスが輝いている。


「今は……俺をどう思ってる?」


1歩、距離を詰めて訊くと、


「ずっと……瞬を好きなままだよ……」


俺に囚われたような瞳が揺らめいている。
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