あなたに溺愛
父の気持ちを聞いて、遥は嬉し泣きした。

俺も、心が温かくなるのを感じていた。


「瞬や遥には、良い相手に巡り合ってほしいよ。
いつか、おまえたちを大切にしてくれる伴侶を見つけてほしい……」

慈愛に満ちた表情で、父が言った。


「そうなったら、いいね」


俺も恋人と別れたような状態になっていることを、父には言えなかった。
< 194 / 202 >

この作品をシェア

pagetop