あなたに溺愛
「だって、瞬が好きなんだもん。
別れたって、嫌われたって、瞬が大好きなんだもん!
自分より、瞬が大事なんだもん!」

そう言って、号泣した。


瞬は余裕のない表情で、私を強く抱きしめた。


愛しむように、私の髪をやさしくなでる。


「俺、真菜のこと信じるよ。
命がけで守ってくれた真菜のこと、信じたい。
真菜が他の男と何してても、信じたいんだ……」

「ごめんね……瞬……」

そっと、瞬を抱きしめ返した。
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