あなたに溺愛
「気付けば、いつも真菜のことばかり考えてた……。会いたかった……真菜……」


瞬が、泣いてる。

もう瞬を悲しませないようにしなくちゃ……。



「私がドキドキするのは、瞬だけなの」

瞬の頬に、愛情を込めたキスをする。

瞬は、私たちの思い出のネックレスが揺らめく首元にキスをした。



「俺と別れたのに、捨てなかったの?」

瞬が優しい瞳で訊く。


「捨てれないよ。瞬への想いも、ネックレスも……。
私、ずっと、瞬に溺れたままだよ……」

瞬の腕の中に包まれていることが、信じられないくらい幸せで。

涙が止まらない。



「ずっと、溺れてろ。
後悔させないから……」



瞬の手が、私の頬に触れて。

瞬の甘くて優しいキスに翻弄される。

強く求めるように、抱きしめ合う。

一瞬で、私の心の全てが瞬に囚われてしまう。

もう瞬を離したくない。

瞬のぬくもりを、誰にも譲れない。

瞬の愛を感じられると、溶けそうなくらい幸せで……。



「あなたしか愛せない……」








end
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