あなたに溺愛
お客様だから、怒らせないようにうまくかわしてるみたい。

イライラすることがあっても、お店のために怒らないで我慢してくれてるんだよね。

ごめんね……。

こんなふうになるってことまで、想像できてなくて……。



……今日もバイトが終わったら、

私を必要としてくれる?



藤樫くんのバイトの時間が終わって、

私は、なんとなくそわそわしながら、彼のほうを見ていた。



振り向いた藤樫くんと、目が合った。
< 30 / 202 >

この作品をシェア

pagetop