あなたに溺愛

瞬の告白

それから1週間後。

瞬から、風邪でお店に行けないと、連絡があった。


私は心配で、住所を頼りに、瞬の家にお見舞いに行くことにした。


閑静な住宅街。

インターホンを押すと、パジャマ姿の瞬が、扉を開けてくれた。


「真菜……来てくれたの?」

「うん。ごめんね。起こしちゃったみたいで……」


瞬は、自分の部屋に通してくれて、椅子に座るように言ってくれた。


瞬の部屋は片付いていて、難しそうな本が本棚にたくさん並んでいた。
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