あなたに溺愛
「高校に入っても、君を忘れられなかった。

ある日、うちの猫が行方不明になって探していると、大木の枝の上で降りられなくなって鳴いていた。

偶然、通りかかった君が、スカートなのに木に登って、うちの猫を助けてくれた。

久し振りに君に会えて、すごくときめいて。

絶対、付き合いたいって思った。

でも、君は自転車に乗って、あっという間に居なくなって。

ずっと会いたくて。
どこにいるのか探してて。
やっと会えた。

店にいたウェイターの人が、君の好きな人なんでしょ?

彼も君が好きみたいだね。態度でわかったよ。

でも、まだふたりは付き合っていない……」
< 60 / 202 >

この作品をシェア

pagetop