あなたに溺愛
「君は、恋人がいるとは言わなかった。片思いって、ことだろ?

彼は何十人もの追っかけファンがいて、恋人になりたい女はいくらでもいるよね?

だから、君との関係をはっきりできないんじゃないの?

そんな、はっきりしない奴、やめろよ。

それとも、誰にも気付かれないように、コソコソ付き合いたいの?

堂々と付き合えないなんて、愛人みたいじゃん」


多田くんが、瞬を侮辱するのが許せなかった。

「そんなふうに言わないで!彼はそんな人じゃない!」


「俺なら、親にも友達にも、君が恋人だって紹介する。
中途半端なことなんてしない」
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