あなたに溺愛
「真菜、会いたかった。
店に入っても、会ってもらえないから、ここで待ってたんだ。
会えてすごくうれしいよ」


外は雪が降っていて、とても寒かった。


多田くんは、寒さで震えていて、鼻も赤くなってて、

いったい、いつから立ってたんだろうと心配になる。


でも、自分がされたことを思い出すと、同情ばかりもできなかった。



「瞬に何を言ったの? 多田くんのせいで、私たち……。
酷いよ……。なんでこんなことするの……」
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