あなたに溺愛
一言、文句を言わないと、気が済まなかった。

瞬の笑顔を見れなくなった心の痛手は大きい。


「ここは店の前だし、目立つだろ?
彼に何を言ったか教えてあげるから、もっと静かなところへ行こうよ」


多田くんは、私の手を掴んで歩き出した。


人気のない公園に連れてこられて、

「もう、ここでいいでしょ?」

私は、手を振り払った。
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