あなたに溺愛
オムライスには、ケチャップで「LOVE」の文字。(汗)
特製サラダと、具だくさんスープも付いている。
「真菜が頼みごとをしたそうで、すみませんねぇ。
あの子、家族思いだから、思い切った事しちゃったみたいで……」
閑散とした店内を見渡して、藤樫くんは考え込んでいるようだった。
その時、小学2年生の双子の弟と妹が走ってきて、
「お兄ちゃん、お願い! 少しの間だけでもいいから、お店を助けて! お兄ちゃんの言うこと、何でも聞くから!」
と、泣きそうな顔で言った。
弟と妹も、小さいなりに心を痛めていたんだと思うと、かわいそうでたまらなくなってきた。
私……、弟や妹に、こんな気持ちにさせるのだったら、藤樫くんをここへ連れてこなければよかった……。
お店の心配ばかりで、弟たちの気持ちまで分かってなかった。
特製サラダと、具だくさんスープも付いている。
「真菜が頼みごとをしたそうで、すみませんねぇ。
あの子、家族思いだから、思い切った事しちゃったみたいで……」
閑散とした店内を見渡して、藤樫くんは考え込んでいるようだった。
その時、小学2年生の双子の弟と妹が走ってきて、
「お兄ちゃん、お願い! 少しの間だけでもいいから、お店を助けて! お兄ちゃんの言うこと、何でも聞くから!」
と、泣きそうな顔で言った。
弟と妹も、小さいなりに心を痛めていたんだと思うと、かわいそうでたまらなくなってきた。
私……、弟や妹に、こんな気持ちにさせるのだったら、藤樫くんをここへ連れてこなければよかった……。
お店の心配ばかりで、弟たちの気持ちまで分かってなかった。