あなたに溺愛
可愛かったり。綺麗だったり。

インスタグラムにアップしたくなるような華やかなスィーツばかりだった。



私が悩んで何も手につかなかった間、

瞬はずっとデザイン画を描いてくれてたんだ。



もしかしたら、多田くんに何か言われた日から、これのせいで忙しかったのかもしれない。

それなのに、私は、冷たくされたと思って、勝手に悲しんで……。



「どれもこれも素敵なスィーツばかり。
ありがとう。これ全部、商品化するから……」

私は、デザイン画を大切に抱きしめた。
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