Miseria ~幸せな悲劇~
新しい自分
それから数日後。
「ねぇ! 美花からのメール来た!?」
祐希は嬉しそうにメイのもとに駆け寄った。
「うん、今日は学校に来れるってね」
メイは携帯を見ながら言った。そこには短文ながら美花からのメールがあった。
「あいつ、散々人に心配かけて……まったく、どの面さげてくるのかしら?」
そう言ってメイ達のもとに詩依が歩いてきた。やれやれといった様子だ。
「素直じゃないね、詩依は」
メイは微笑みながら言った。詩依は少し恥ずかしそうに微笑みを浮かべた。