Miseria ~幸せな悲劇~
『うぐっ………!!』
『メ、メイさん?』
この時、私は、
耐えられなかったのだ。
二人の目と視線がかち合う瞬間も、
眩しすぎる笑顔に応えるために表情を作ることも……
『うげぇ、、うごごえええぇぇぇぇ………』
耐えられなかった。
すぐにトイレに駆け込み、胃の中のものを全て吐き出した。
『はぁ、はぁ、はぁ!』
心では誰よりも他者を求めているのに、
私の体は、
どうしても他者を受け入れることができなかった。
『うぐっ! なんで!? なんで!?』
頭の中では、何度も、
何度も、
彼女達と話す自分を思い描いてきた。
そしてそれが現実になることを、
私は、どれだけ望んでいたのか。
分かっていたはずなのに。
『なんで、私は、私は……!!』
後悔した。
そして憎んだ、自分自身を。
しかし、
決定的だったのはこの後だった。