君だから。

え?それってどういう事なんだろう


私はそう思ったけど結局聞くことが出来なかった。


晴翔くんもそれ以上は何も言わなかった。


私、なんか変なことしたかなぁ?


朝のことを頭の中で振り返ってみても結局何も思い当たらなかった。


すると────


「あ、そういえば本題忘れてたっ!」


晴翔くんは慌ててそう言った。


「あ、そういえば…」


「ははっ」


「あははっ」


そして、二人で大笑いする。


「あー、ごめんっ。俺から言い出したのに」


「大丈夫だよ。時間大丈夫?」


「全然平気」


「じゃあ行こっか」


それから私たちは学校中を回った。


一階には職員室、体育館、美術室、保健室、購買などがある。


中でも購買は昼休みになるとものすごく混雑する。


特に男子なんかは我先にとみんな競い合ったりしている。


保健室には美人で優しい先生がいる。


こちらも男子に人気だ。


もちろん女子からの支持率もバッチリで友達関係やテスト、そしてなんと言っても恋バナなどお悩み相談する生徒も少なくない。

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