君だから。


「そりゃあ、小さい頃からの仲ですから」


そう言う凛はなぜかドヤ顔。


「え、あ、はい。羨ましい」


「へーぇ?」


凛はニヤリとして晴翔くんを見た。


そして────


「葵の昔の写真みたい?」


「えっ!?」


「えっ?」


私と晴翔くんが同時にそう言って


「えっ、いいの?すごい気になるんだけど」


「はい、これ」


そう言って凛はスマホを差し出した。


「え!これ葵ちゃん!?」


晴翔くんは目を丸くしている。


そりゃあそうだ。


だって、この頃の私はまだ眼鏡かけてないし、髪の毛も下ろしてたから。


「かわいいでしょ〜?」


「わーっ、凛!ダメーっ恥ずかしいって〜!」


私があわててスマホを取ろうとすると


「かわいい…ふつうに」


「ーっ/////」


顔がボッっと熱くなる。


そんな、ストレートに言われたら恥ずかしい…


まあ、昔の私に対してだけど…


「えー、なになにー?」


「何がかわいいって?」


そしてこの晴翔くんのかわいい発言に対して女子たちが集まってきた。


そんな女子たちに対して晴翔くんはスマホを見せた。

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