君だから。
「でも、なんかいつもと違うとなんか恥ずかしくて…」
いつもはあまりメイクをしないから、違和感を感じてしまう。
「葵は可愛いから大丈ー夫!」
さ、行くよっと凛にぐいぐい引っ張られながら私たちは学校へ向かった。
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「おっはよー」
凛は勢いよくドアを開け、みんなに挨拶した。
「おはよー凛ちゃん、葵ちゃん」
すかさず友梨奈ちゃんと梓ちゃんが駆け寄ってくる。
「あ、葵ちゃんメガネしてる〜」
梓ちゃんてば気づくの早い!
「と、取ろっか眼鏡」
そう言って友里奈ちゃんにめがねを没収されたのだった。
「うんうん。こっちのほうがいいよ」
友里奈ちゃんがそう言って、ふたりもうんうんと頷いていた。
そして梓ちゃんが小声で
「九条くんのところ行こ?」
と首をかしげてそう言った。
うっ。とても可愛い。
「そうだそうだ〜」
「行っくよー葵ちゃん!」
ふたりも乗り気でぐいぐい私の腕を引っ張って席まで連れていかれた。
うわぁぁぁ。緊張する。
昨日、みんなに晴翔くんのことを言われ、ずっと気になっていた。