君だから。
好き、かもしれない。
そう思うと緊張してしまう。
だけど、どうすることも出来なくてとりあえず席に荷物を置く。
すると、晴翔くんはこっちを見て、爽やかにおはようって声をかけてくれた。
朝からとびきりのスマイル。
素敵すぎるよ。
「お、おはよう」
朝から爽やかすぎる晴翔くんにドキドキしながらも挨拶をした。
「髪、かわいーね」
「えと、あ、ありがとう…」
顔がボッと熱くなる。
髪型を褒められただけなのにどうしてこんなに恥ずかしいのだろうか。
「あ、眼鏡も取ったんだね。似合ってるね」
そっちの方がいーよなんて、晴翔くんは私の気持ちもお構い無しに褒めまくる。
も、もう、ダメですから…。
心の中でそう呟いた。
「九条くん、ストップ!葵、顔真っ赤だから」
真っ赤になって固まっている私を見かねた凛がすかさず止めに入ってくれた。
あ、ありがたい…。
「あ、ごめん!そんなつもりはなかったんだ!驚いたよね?」
慌てたようにそう言った後、晴翔くんは申し訳なさそうにシュンとしていた。
そして、私の顔を見つめてくる。