君だから。


俺が元気なことをアピールしたからか葵ちゃんが小さく笑った。


これは、ウケたのかな?


葵ちゃんが笑ってくれるならそれでいいか。


「あのさ、葵ちゃん」


「ん?」


葵ちゃんは俺の目をじっと見て首を傾げた。


っ────


それは、反則でしょ。これで全く自覚がないんだからしょうがないけど、ちょっとずるい。


心臓がバクバクして、うまく言えるか分かんないけど、


「今度の日曜日みんなで遊びに行かない?」


「え、みんなって?」


突然の事で葵ちゃんはあたふたしている。そんなとこも可愛くてしょうがない。


「俺と、隼也と涼佑。あとは、葵ちゃんたちで」


「うん。私はいいんだけど…。みんなに聞いてみるね」


「ありがと。あ、ちなみに場所は遊園地だけど大丈夫?」


「え、遊園地!?」


おお、急にテンション上がった。


「好き?」


「うん!小学生の時以来行ってないから楽しみだなぁ」


はしゃいでる葵ちゃんの姿もやっぱかわいーや。


普段は大人しいのにこうしてはしゃぐところもあるんだなー。


ははっ。ちょっと子供っぽいところもあるんだ。


< 70 / 84 >

この作品をシェア

pagetop