君だから。
俺が元気なことをアピールしたからか葵ちゃんが小さく笑った。
これは、ウケたのかな?
葵ちゃんが笑ってくれるならそれでいいか。
「あのさ、葵ちゃん」
「ん?」
葵ちゃんは俺の目をじっと見て首を傾げた。
っ────
それは、反則でしょ。これで全く自覚がないんだからしょうがないけど、ちょっとずるい。
心臓がバクバクして、うまく言えるか分かんないけど、
「今度の日曜日みんなで遊びに行かない?」
「え、みんなって?」
突然の事で葵ちゃんはあたふたしている。そんなとこも可愛くてしょうがない。
「俺と、隼也と涼佑。あとは、葵ちゃんたちで」
「うん。私はいいんだけど…。みんなに聞いてみるね」
「ありがと。あ、ちなみに場所は遊園地だけど大丈夫?」
「え、遊園地!?」
おお、急にテンション上がった。
「好き?」
「うん!小学生の時以来行ってないから楽しみだなぁ」
はしゃいでる葵ちゃんの姿もやっぱかわいーや。
普段は大人しいのにこうしてはしゃぐところもあるんだなー。
ははっ。ちょっと子供っぽいところもあるんだ。