嫌いな体
「よータケルー。この男かぁ??」
その軍団のリーダーっぽい男が俺を指さす。
「あぁ!そいつだよ!」
「たく‥こんな男一人の事で呼ぶなよなー。後でなんかおごれよー」
首を傾けながら、だるそうに話す。
「やれ」
その一言で仲間の奴らがいっせいに俺に襲い掛かってきた。
さぁって、久々にやりますか。
俺は手をほぐし、体制を整えた。
それからは、あっという間だった。
優は全ての攻撃を避け一つも怪我をしない。
一発で相手は怯んでいき、見た頃には、仲間の奴らは倒れていた。
「‥ってめぇ!」
最後に奴らのリーダーらしき奴が殴り掛かってきた。
が、優に通用するわけもなく、優は拳をかわし、相手のみぞに入り込んだ。
「――ガハッ!」
そして、男は汚い唾液を吐き出し、倒れ込んだ。
‥いけね、ちょっと力入れ過ぎた‥