嫌いな体
残ったのはタケルという男のみ。
あっ、後、女も。


俺はタケルという男を睨んだ。
そして、俺はタケルという男にじわじわ近づいて行く。

男は壁に追い込まれた。


「わっ悪かった!なんでもするっ!許してくれぇ!」


必死に謝る男にお構いなしに、俺は男を上から睨んだ。
そして、俺の拳は男に突っ込む。


――ガンッ!

「ひぃっ!」


拳は男のすぐ横の壁にぶちあたる。
ボロイ壁は少しだけ砕けた。


「こんなんだから、おまえの女は俺に来たんだよ、バーカ。とっととうせろ」


「ひっ!うわぁあ!!」


男は悲惨な姿で、走って逃げてった。


「雑魚が」


さて、帰るか。
いい運動になったな。


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