嫌いな体
優花は、女と遊び、最後に捨てるという最低なやり方をして、女に復讐をしている。
今日もまた、街に出る。
そして、女達の目はやはり、優花の方を向く。
そして、いつも通り声をかけられる。
「ねーねー。君なんて名前なのー??」
今回は猫をかぶった、うっとおしい声でしゃべりかける女。
優花はゆっくりと口を開けてこう答えた。
「桜木 優」
優花は名前までも捨てていた。
桜雪 優花から、桜木 優[サクラギ ユウ]と苗字も名前も変わっていた。
「もー!ちょーかっこいぃ☆」
勝手に腕に抱き着く女を見下しながら、どこか行くことになった。
うっとうしいほど、ベタベタする女にうんざりする。
女ってのはどうしてこんなにくっつきたがるか理解できない。
「ねぇねー♪どこ行くぅ??」
語尾を伸ばさねぅと喋れないのか?こいつは。
「どこでもいい」
「どこでもいいのぉ??じゃあ、ホテルにでもいっちゃうー??きゃは☆」
いちいち喋り方がうざい。
結局どこに行きたいんだよ。
そんなことを思いながら、俺はただそいつと歩いた。
「なんかみんなみてるよぉ!恋人に思われちゃってたりー??きゃは☆」
こいつは世間で女の中で嫌われるぶりっ子だな。
演技上手な奴だこと。
人が賑わう街中、やっぱり一目につくわけで‥‥