嫌いな体


「ユミ!?おまえ!」


聞こえてきたのは男の声。
その声は俺らに向けられていた。


「‥!タケル!?」


俺の隣にいた女が男を見た途端顔が変わった。


「おまえ‥この男なんだよ!!」


公共の目の前で言い争う二人。
なるほど。この女がユミか。
んでこのタケルとやらがユミとやらの彼氏か。
なるほど‥。


すると、男は俺を睨み出した。
そして、胸ぐらをつかんできた。


「てめぇ、俺の女に手出しやがって!」


ほら、お決まりの台詞。
しかし、男は必死だ。


「てめぇ、こっち来い!!」


俺の服を掴みどこかへ引っ張っていく。
女はおどおど着いてくる。
さあ、またお決まりの場所に行くだろうな。
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