極悪プリンスの恋愛事情
「岸本は休憩があるだけいいじゃん。私はこれから部活の手伝いに行かなきゃいけないし」
「そうだね。遊びに行くから頑張って!」
せっかくの自由時間になっても、部活に所属している皐月は1日中仕事があるらしい。
さっきも「まじでだるい」と愚痴をこぼしていたし、無所属の私が申し訳なくなってくる。
「そんじゃあ、静香が来るのを楽しみに行ってくるわ〜」
「うん!あとでね!」
先に着替えを済ませた皐月が手を振りながら更衣室を出て行く。
私も笑って見送った。
さて、午後はどうしよっかな。
仲良い子はみんな午後からのシフトだし、凛くんはいないし、1人は暇だ。
とりあえず適当にぶらぶら歩いて、後は皐月のとこに行こうかな。