極悪プリンスの恋愛事情
ねぇ、花野井ちゃん。
この恋はさ、きっと同情なんかじゃなかったよ。
だって、君のいいところたくさん知ってるから。
その全てが笑っちゃうほど愛おしいと思えるから。
『───いってらっしゃい』
彼女の幸せを願える今の自分は、本当に優しい人になれた気がする。
好きなことに全力で真っ直ぐで。
不器用だけど優しくて強い。
凛に恋をしている君が世界で一番眩しかったよ。
SIDE - kishimoto eito-
fin.