極悪プリンスの恋愛事情


嫌われてるからって、好きになるのをやめる理由にはならない。

簡単に諦められる気持ちなら恋と呼ばないと思うから。


「あー、花野井と話してたら頭痛くなってきた……」

「嘘!?大丈夫!?」

「大丈夫じゃないからさっさと消えろ。俺は寝る」

「やだ!せっかく会いにきたのに!」

「知るか」


立ち上がった凛くんの背中を性懲りも無く追いかける。

着いて来るなと言われたけど、すんなり受け入れられるほど、私は素直じゃないんだよ。


だって、1秒でも長く凛くんと一緒に居たいんだもん。

そう言ったら、また怒るかな?


「待ってよ凛くん!」

「名前で呼ぶんじゃねー」


でも。

そんな冷たいところも含めて、凛くんが大好きなんだけどね!


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