迷惑な運命
といっても、この放課は10分位しかない。
5組まで行くのもなぁ……。
「結愛!」
1人考え込んでいると、明るい声がかかる。
「柿谷さん!」
追いかけてきてくれたみたい。
マジか。超絶嬉しい(((o(*゚∀゚*)o)))
「結愛どうするの?」
柿谷さんは私の目をまっすぐ見つめて聞いてくる。
「どうするも何も、中谷君好きじゃないし。」
柿谷さんから目をそらす。
私は堂々と答えた。
うん、私はやっぱり龍が好き。
「ホントに?」
柿谷さんは私の目を覗きこんできた。
「…うん。」
私は小さくうなずく。
「ありがとう、柿谷さん。大丈夫だから。」
「そっか、頑張ってね。」
柿谷さんは、そう言って微笑んでくれた。
「あと、名前で呼んでよ。
名字+’さん‘’ひどくない?
友達なんだから名前で呼んでよ。」
ー‘’友達‘’
さりげなく、柿谷さんー香織はそういってくれた。
「うん‼ありがとう、香織!」