迷惑な運命
ー1週間後ー
「はぁ・・・。」
なんでこんなことになったんだろう・・・。
思えば1週間前、中谷君たちとお昼ご飯を食べたのがいけなかったのかもしれない。
最初はふつうに楽しかった。
お昼が毎日楽しみだったと言っても嘘じゃない。
ことの発端は昨日のこと………
ー昨日 昼休みー
「中谷たちっていっつも購買なんだねー。」
香織がお弁当を開きながら言った。
「購買を愛してるからなー。」
いつもの調子で笑いながら返す中谷君。
「でもやっぱうまそうだなー弁当。」
そう言って私の弁当箱を覗きこんできた。
冷凍食品やら昨日のおかずやらをテキトーに詰めたお弁当は、
人に見せるほどのものじゃない。
「ねぇー。結愛の弁当は美味しそうだよねー。」
と、香織が言ってくれる。
恥ずかしくなって、片手で弁当箱を隠していると
中谷君が私の顔を覗きこんで、口を開く。
『なぁ、俺らにも弁当作ってきてよ。』