迷惑な運命
ーという経緯で朝5時起き。
姉の夢葉とお弁当を作ってます。
いつもは二人分だからもっと遅くても間に合うんだけど、
4人分だからなぁ……。
「ふぁー。」
お姉ちゃんは眠そう。
「なんで急に4人分作るの?」
「えっと・・・。」
男の子たちの分、とか言ったら誤解されるよなぁ……。
私が迷っているうちに、お姉ちゃんはてきぱきと準備を始めた。
「お姉ちゃんは、架伊さんにお弁当作ってったりするの?」
「もちろん。よく作るよ!」
少し頬を赤らめて、嬉しそうに答えてくれるお姉ちゃん。
幸せそうだなぁ。
私もいつか、龍にお弁当作ってあげたいな…
「結愛ーお皿とって~!」
お姉ちゃんの声で我にかえる。
あぁ、まただ。
龍のことは忘れなきゃいけないのに…。
また、龍のことを想ってしまう。