お見合い結婚狂騒曲
公香同様、花香さんも年の離れた幼馴染みたいなものだが、彼女は昔からキラキラオーラが半端なく、私の憧れの女性でもある。
今日の出で立ちは、昨日、私が着たスーツの色違いだ。私のように服に着られているのではなく、空色のスーツを見事に着こなしている。
ハーッと感慨深い溜息が出る。
なんて颯爽としてカッコイイのだ。
「あの社長」と、上への報告が義務とばかりに、土田さんが今回の件を話し出す。花香さんの口角がドンドン上がっていく。
「何それ、超楽しい! 土田さん、報告を受ける時は私も一緒よ」
冗談なのか本気なのか、そんな事を言い出す始末だ。
「了解致しました。その時はご一報致します」
土田さんの方は本気だ。
「叔母さん」
「真斗、ここでは社長、プライベートでは花香さんでしょう」
花香さんがギロリと真斗さんを睨む。
彼女は年のあまり変わらない彼から、叔母さんと呼ばれるのを嫌っている。そして、真斗さんの方は、その反応を面白がり、この会話は再々なされる。仲が良いんだか悪いんだか、きっと良いんだろう。
「それにしても、葛城圭介が見合いとはね、余程、あの子がイヤと見えるわね」
今日の出で立ちは、昨日、私が着たスーツの色違いだ。私のように服に着られているのではなく、空色のスーツを見事に着こなしている。
ハーッと感慨深い溜息が出る。
なんて颯爽としてカッコイイのだ。
「あの社長」と、上への報告が義務とばかりに、土田さんが今回の件を話し出す。花香さんの口角がドンドン上がっていく。
「何それ、超楽しい! 土田さん、報告を受ける時は私も一緒よ」
冗談なのか本気なのか、そんな事を言い出す始末だ。
「了解致しました。その時はご一報致します」
土田さんの方は本気だ。
「叔母さん」
「真斗、ここでは社長、プライベートでは花香さんでしょう」
花香さんがギロリと真斗さんを睨む。
彼女は年のあまり変わらない彼から、叔母さんと呼ばれるのを嫌っている。そして、真斗さんの方は、その反応を面白がり、この会話は再々なされる。仲が良いんだか悪いんだか、きっと良いんだろう。
「それにしても、葛城圭介が見合いとはね、余程、あの子がイヤと見えるわね」