お見合い結婚狂騒曲
07)デートをしてみよう
「葛城圭介先生……」
「圭介君だ」
イヤ、今は呼び名はどうでもいい。
「ディナーと仰っていませんでしたか?」
「言ったが、何か?」
何かって、何考えてるんですか!
またもやプライベートジェットって、おまけに行き先は北海道。
「先日のリベンジだ。この間は時間がなかったからな。今日は馴染みの店で北海道を食べ尽くそう」
開いた口が塞がらない。
「私、明日も仕事なんですが」
「僕も仕事だ」
前回と同じ内容がリピートされる。
「何だ、和食は嫌いか?」
「いえ、どちらかと言えば一番好きです」
「そうか、僕もだ。初めて意見が合ったな」
イヤイヤ、論点がズレている。
「どうして、わざわざ現地なんですか! 北海道を食べ尽くすなら、近隣にもたくさんお店があると思いますが」
葛城圭介は何を言っているのだ、という顔をする。
「現地で食べることに意義がある。この間、飲茶が食べたくなって香港まで飛んだぞ」
ーーこの人こそおバカだ、と思っていると、「常識だろ」とシレッと宣う。どこの国の常識だ!
「圭介君だ」
イヤ、今は呼び名はどうでもいい。
「ディナーと仰っていませんでしたか?」
「言ったが、何か?」
何かって、何考えてるんですか!
またもやプライベートジェットって、おまけに行き先は北海道。
「先日のリベンジだ。この間は時間がなかったからな。今日は馴染みの店で北海道を食べ尽くそう」
開いた口が塞がらない。
「私、明日も仕事なんですが」
「僕も仕事だ」
前回と同じ内容がリピートされる。
「何だ、和食は嫌いか?」
「いえ、どちらかと言えば一番好きです」
「そうか、僕もだ。初めて意見が合ったな」
イヤイヤ、論点がズレている。
「どうして、わざわざ現地なんですか! 北海道を食べ尽くすなら、近隣にもたくさんお店があると思いますが」
葛城圭介は何を言っているのだ、という顔をする。
「現地で食べることに意義がある。この間、飲茶が食べたくなって香港まで飛んだぞ」
ーーこの人こそおバカだ、と思っていると、「常識だろ」とシレッと宣う。どこの国の常識だ!