君が好きだと心から叫ぼう
「いい天気だよ、今日はどこ行く?」



毎週日曜日、お昼頃

中々起きない私に君は問いかける


「暑いから出たくない〜」


大好きな枕を抱きしめてそう答える私に、少し困った顔をする

「出かけたいって昨日の夜言ってたでしょ、さよは僕と出かけるの嫌?」


「女子高生のちっちゃい嫉妬みたいなこと言わないで」

私がそう答えると微笑む君が好きで

「とりあえずさ、着替えてご飯食べよ、日曜だからさよの好きなもの作ってあげる」

君は困ると私を甘やかす

「…スクランブルエッグがいい、ウィンナーもつけてね」


「はいはい、着替えたらおいで」

このやり取りが大好きで

私は大好きな枕を手放し、
楽な寝巻きからシンプルなTシャツとスキニーパンツに着替える


そして、部屋を出て足早にキッチンに向かう






< 2 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop