君が好きだと心から叫ぼう
眩しい、肌に暑さがジリジリくる

「ねぇ、暑い、なんか飲もう?」

私の問いかけに君も頷いて

2人で近くにあったカフェに入った

君は肌が白いから日に焼けて赤くなってる

「さよは冷たいココアでいいの?」

「うん、そっちはアイスコーヒー?」

私たちは味覚があんまり合わなくて
私は甘党、彼は辛党

毎日飲む飲み物はココアとブラックコーヒー

「顔が幼いのに似合わないよね、ブラックコーヒー」

君はうーんと悩んだ顔をして
「…顔関係ある?さよこそ、大人っぽいのにココア似合わないよね、ブラックコーヒー飲んでそうなのに」

失礼な!
ちょっと肩を叩くとニヤって笑って勝ち誇った笑みをするから言い返せなくて

「うるさい〜!席とっとくね!」

足早にその場を去るしかできなかった


席について君を待ってると
ヘラっとした笑顔で君が近づいてくるのが見えた

「お待たせ〜」

と席に着いた君は私に「はいっ」とココアを渡してくる

「ありがとう」

「あれ?今日は拗ねてないの?ご機嫌取ろうと思ってさよが好きそうなケーキも一緒に頼んできたのに」

「すぐ甘いもので釣ろうとする癖やめてよね!今ので拗ねたからケーキもらう!」

「どーぞ」

そこから2人で1時間くらい居座って

店を後にした。


君が頼んできたココアは少し濃くて君に飲ませたら飲みやすいとか言ってたっけ?


私には少し苦く感じたんだけどな、


君が飲んでたブラックコーヒーは案の定苦くて、


埋められない差を感じた










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