先輩
夏休みの前日
初めて先輩と話した日から、一週間が経とうとしていた
正直私は先輩と話したことなんて、すっかり忘れてしまっていた
「優芽、夏休み中一緒に課題しようよ」
そう声を掛けたのは高1から同じクラスの平澤芽衣だった
芽衣とは名簿が前後だったこともあり、すぐに仲良くなった
今では私の良き理解者であり、親友である。
「もちろんだよ、一緒にやろう」
そう笑顔で答えると、芽衣は私の倍に喜ぶ
そんな芽衣は、学年でも1番じゃないかって程かわいい女の子。
白い肌に、ぱっちりとした目、手足は細く華奢で誰もが守ってあげたくなるような女の子
高2になった頃なんか、毎日のように告白されていた気がする。