たとえ明日が遠くても、君との未来を信じてる
遼は、私のことなんてすきじゃない。
中学生の頃。クラスのマドンナがいた。マドンナの女の子と遼は仲が良かった。私は、目立つほうだったけど別に「委員長」とか「生徒会」などはやらなかった。けれど、マドンナと遼はやっていてそこから放課後仕事があって二人は残ったりしてたからなのかもしれない。
2-14バレンタインの日。私は、遼にバレンタインのチョコをあげようと思ったけれどちょうど日直だったり委員会の当番だったりと忙しくて遼にチョコを渡す暇がなかった。それで昼休みの終わる頃、頼まれた仕事も終わり私が教室に入ろうとした時に
「遼お前春野と付き合ってんの?」と男子がきいてて女子も
「うん!どーなの?」とか「なら、私のチョコ迷惑だった?」だの言ってみんな遼の前に集まっていた。遼は
「は?穂花?あいつは、幼馴染なだけだから、あんな前髪パッツン低身長まじでない。」
と言った。
そのとき、私は失敗して髪型がパッツンのポニーテールで中学生のわりには子供っぽかったし、中学生のはじめの頃は身長がすごく小さくてバレーボール部でもアタッカーではなくリベロをやったりしていた。でも、遼は
「似合ってるんじゃね」とか「チビ似合ってる」とか言ってきたくせに。と思った。泣きそうになった。挙句の果てに
「あいつは妹みたいだ」
なんて。そんなこと言われたら自信なんか消えちゃうじゃん。忘れてるわけないよ。
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