たとえ明日が遠くても、君との未来を信じてる

Dear→遼

穂花は俺のことが好きだった。俺も穂花のことが好きだった。意識してくれなくてムカついて。こんなに悩んでるのに穂花はなかったことにしてるかのように笑顔で話かけてきて、腹が立った。だから、冷たくした。無視した。これ以上話したら好きすぎておかしくなりそうで。自分のものじゃないのに、勝手にイライラして、ほんとガキみたいだ。挙句の果てに穂花に見せつけるかのように別の女と仲良くして。
俺ってなんでこんなに焦ってるんだろう。自分勝手なんだろう。道路には穂花の涙だと思うが、ポタポタと滴がたれていて湿っていた。
泣かせてしまった。
穂花が俺を好きだったことは嬉しかった。なんで気持ちにきづいてあげれなかったんだろう。
うちに着く頃穂花がうちの前で泣いていた。
｢穂花…｣