たとえ明日が遠くても、君との未来を信じてる

変化

私が教室をでたとき、
「おい穂花。なんで先行くんだよ。」遼の声だ。
「ごめん、別な人と帰るのかなって。思って」
ちがう、遼が来るって信じてた。
「一緒に決まってんだろ。」
そういって遼は、スタスタ行ってしまった。ただ呆然と立ち尽くしてる私をみて。
「はやくしろー。」
と遼が言った。だめだよ。これ以上仲良くしたら。だって私は言われてもいいけどもし遼がなにかされたらやだ。けど、だめだ。一緒にいないなんて帰れないなんて耐えらんないよ。


____春風が吹く。_____ ___
桜が散っている。また、君と歩きたい。ずっと一緒に君と歩きたい。

「一緒に帰る。わかった?」
「うん。」
「待ってて、わかった?」
「うん。」
なんか、子供みたい。遼拗ねてんのかなぁ。
「なに?拗ねてんの遼ちゃん」
「ふざけんな。」
「わかったよ。ちゃんと待ってる。私も遼ちゃんと帰りたいし。」
「うん。遼ちゃんはやめろー」
「あはは、ごめん」

___ザーッ__嘘雨??あんなに晴れてたのに急に雨が降ってきた。

「ちょうど駅見えるし、走ってくぞ」
「うん。」
水たまりを走り抜けた。
「はぁはぁ、キツいぃー、辛いぃ。軽く100メートル走ったかなぁ」
「んなに走ってねーよ」
と君が笑いながら言った。私たちはぎりぎり電車に間に合った。午前12:08分電車にはあんまり人が乗ってなくて。私たちの声が響いた。
「間に合ってよかったね!!」
「/////うん」
「友達できた?」
「んー、まぁ一応。」
「よかったね」
「ん、」
そんなこんな話してるうちについてしまった。
「はぁー、雨やんだね。」
遼の顔を見たら今日バレー部の先輩に言われたことを思い出した。
____ 「まじ、離れてくんない?調子のんなよ。ぉまえにしばられて、りょぉくんかわいそぉ〜。遼とか呼び捨てしてんな。それと、バレー部絶対来んなよ。」_____
遼って呼び捨てはだめかぁ。なら、せめて一緒に帰らせて。

「遼くん」
「え?」
「遼くんでいい?今日から。」
「…………………は、えなんで。」
「遼くんがいいから。」
「いままで、呼び捨てだったのに?」
「うん、ごめん。せめて一緒に帰りたくて」
「は?え?帰ってんだろ?」
な、んで、涙が…あれ??てか、私、遼に何言ってんだろ。
「ごめん、「遼」今の忘れて。」
涙とまんない。やだ。つかれた、走りたくないよ。遼と離れてく。
「ヒック…ック…。」

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