たとえ明日が遠くても、君との未来を信じてる

近づきたいって思うのは

はっと我に返った。「おまえなんか…」と遼に、何かを言われた。でも、今は私が言えるのは


「やだ。」
ってことだけ。

嫌だよ、ずっと遼と一緒にいたいの。もっと近づきたい。もっとそばにいたいのに…

「何がだよ!なんか俺した?」
「…私は、もっと遼と一緒にいたいの。」

拳を握りしめたまま、私はそっぽを向いた。

「私もう、遼の気持ちわかんない。だって、付き合ってからなんも変わらないし、遼の行動に嫉妬したりきゅんきゅんして浮かれたり、わたしばっかり。」


言い出したら不満が爆発して止まらない。
言っちゃダメなのに。
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