たとえ明日が遠くても、君との未来を信じてる
私は、遼のうちに走った。と言っても5秒でつく距離。チャイムをおそうと思ったけれど、玄関があいていて…
「遼」と何回呼んでも声がしなくて。
私は不安でいっぱいになった。
どうしちゃったの?
ただ玄関に響き渡るのは私の声。
私はその場にうずくまってしまった。後悔だけが頭をよぎる。
だいたい熱がこんな短時間で下がるわけない。元気になるわけない。昔から、私のために何かをして熱を出してた遼。私のせいで。


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