君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている
待ち続けた琥珀
◆
天井近くの細い窓から、白く澄み切った朝陽が差し込んでいる。
それに照らされた床が点々と淡く光る光景が、あたしは好きだった。
朝がいちばん無心に近づける。心が静まると、身体の隅々までしっかりと神経が行き届いているのを感じられた。
こういう時は、いい剣道が出来る。
いま目の前で竹刀を構える深月が、それほど大きく感じられないくらい、落ち着いていた。
深月の竹刀の先が小刻みに揺れる。それを見るともなしに眺める。
大きく見ていれば、ピクリと右足が動くのがわかって、先の先をとる。
面の声を張りながら、駆け抜けた。一切の力みのない、今年に入って最高の技が出せた。
「それまで!」
そばに立つ優ちゃんの声で、あたしたちは開始線に戻り蹲踞という膝を折って腰を落とす姿勢をとる。
竹刀を納め、立ち上がり、それぞれ向き合ったまま後ろへ下がり、礼。
これで模擬試合は終了。面を外し、ほっと息を吐く。
なんだか久しぶりに、剣道をしてすっきりできた気がした。
舞った埃が朝陽の中に浮かび、キラキラと輝いて見える。清々しい。そう思った。
天井近くの細い窓から、白く澄み切った朝陽が差し込んでいる。
それに照らされた床が点々と淡く光る光景が、あたしは好きだった。
朝がいちばん無心に近づける。心が静まると、身体の隅々までしっかりと神経が行き届いているのを感じられた。
こういう時は、いい剣道が出来る。
いま目の前で竹刀を構える深月が、それほど大きく感じられないくらい、落ち着いていた。
深月の竹刀の先が小刻みに揺れる。それを見るともなしに眺める。
大きく見ていれば、ピクリと右足が動くのがわかって、先の先をとる。
面の声を張りながら、駆け抜けた。一切の力みのない、今年に入って最高の技が出せた。
「それまで!」
そばに立つ優ちゃんの声で、あたしたちは開始線に戻り蹲踞という膝を折って腰を落とす姿勢をとる。
竹刀を納め、立ち上がり、それぞれ向き合ったまま後ろへ下がり、礼。
これで模擬試合は終了。面を外し、ほっと息を吐く。
なんだか久しぶりに、剣道をしてすっきりできた気がした。
舞った埃が朝陽の中に浮かび、キラキラと輝いて見える。清々しい。そう思った。